インプラントの寿命と定期メンテナンスの重要性
「インプラントってどれくらい持つの?」といった疑問をお持ちの方も多いかもしれませんね。
一般的な寿命は15〜20年といわれていますが、実際には20年以上問題なく使えている方も多いことが、アンケート調査からわかっています。
一方で、厚生労働省の資料では10〜15年が平均とされていて、寿命に差があるのも事実です。
この差はどこからきているのでしょうか?
じつは、定期的なメンテナンスをしっかり行っているかどうかが、寿命を左右しているのです。
今回は、インプラントの寿命と定期的なメンテナンスについてお話しします。
参考:厚生労働省「歯科インプラント治療のための Q&A」より
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/shika_hoken_jouhou/dl/01-02.pdf

20年以上トラブルなしの声が多数!インプラントは「長く使える治療法」
厚生労働省の資料によると、インプラントの一般的な寿命は10〜15年とされています。
しかしながら、インプラント治療から20年以上経過した患者様へのアンケート調査によると、20年以上経過しても「何の問題もない」方が約78%で、20年以上持つことも多いようです。
また、約74%の方が、「インプラント治療は信頼できる治療法」と答えています。
なかには、インプラントを一部除去している方も約11%いらっしゃいますが、このような結果からインプラント治療の満足度の高さがうかがえます。
参考:J-STAGE 日本インプラント学会誌31巻(2018)2号「20年以上経過したインプラント患者のアンケート調査」より
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsoi/31/2/31_170/_pdf
インプラントの寿命を縮めてしまう原因
インプラントは、適切なメンテナンスを継続することで長く快適に使用できる「優れた人工歯」です。
しかしながら、いくつかの要因によって、せっかくのインプラントが寿命を待たずに使えなくなってしまう場合があります。
ここでは、インプラントの寿命を縮めてしまう原因の代表的なものをご紹介します。
インプラント周囲炎の発症
インプラントの周囲の清掃が不十分であると、「インプラント周囲炎」を発症することがあります。
インプラント周囲炎の直接的な原因は、歯周病と同じで、インプラント周囲に溜まった歯垢(プラーク)です。
初期の段階では痛みもなく気付きにくいのが特徴で、気付かないうちに重症化してしまうケースも少なくありません。
重症化すると、インプラントを支える骨が溶かされて、最悪の場合、インプラントが脱落してしまいます。
歯ぐきの腫れや出血がある場合は、できるだけ早く歯科を受診しましょう。
かみ合わせのトラブルの放置
人工的に作られたインプラントは、強い力がかかるとダメージを受けやすくなります。
特に、かみ合わせのバランスが悪い場合は、知らず知らずのうちに、負荷がかかってネジが緩んだり破損の原因となったりする恐れがあります。
歯ぎしりや食いしばりのクセがある方も、特定の場所に負荷がかかるため、注意が必要です。
マウスピースをお口に装着することで、症状を和らげることができます。
喫煙・糖尿病などのリスク要因
喫煙は血流を悪くし、歯ぐきの回復力や免疫機能を低下させます。
また、糖尿病にかかっている場合も、免疫機能や血管の機能が低下し、インプラントと骨の結合を阻害するだけでなく、インプラント周囲炎のリスクを高めることになります。
定期検診の未受診
人工歯を装着したら治療が終わるのではなく、メンテナンスの始まりです。
見た目にはわかりにくい変化や不具合も、定期的に検診を受けることで、早めに見つけることができます。
定期検診に行く習慣がなければ、初期の症状を見落としてしまう可能性があります。
気になる症状がなくても、定期的に歯科医院でチェックを受けるようにしましょう。
インプラントの寿命を延ばすために必要な「定期メンテナンス」
インプラントを長く快適に使い続けるためには、「定期的なメンテナンス」が必要です。
ご自身で行う毎日のケアも、もちろん大切ですが、それだけでは初期症状を見落としてしまったり、汚れが残ってしまったりすることがあります。
ここでは、歯科医院で行う「定期的なメンテナンス」の内容についてご紹介します。
専門のクリーニングでインプラント周囲炎のリスクを抑える
インプラントは人工的に作られたものなので、むし歯になることはありませんが、インプラントの周囲にプラーク(歯垢)や歯石が溜まります。
特に、インプラントは天然の歯と異なり、歯根膜がないため、炎症に弱く、インプラント周囲炎にかかると急速に進行する恐れがあります。
インプラント周囲炎などのトラブルを未然に防ぐためには、専門の器具を使ったクリーニングで、定期的にお口をきれいに保つことが重要です。
かみ合わせの調整で負担を軽減
かみ合わせのバランスが崩れると、インプラントに思わぬ負担がかかってしまうことがあります。
特に、歯ぎしりや食いしばりのクセがある方は要注意です。
定期的なかみ合わせのチェックと調整によって、インプラントを過剰な負担から守りましょう。
骨や歯ぐきの状態を定期的にチェック
インプラントは、「骨」と「歯ぐき」で支えられています。
視診だけでなく、定期的にレントゲン撮影を行うことで、骨の吸収や歯ぐきの炎症の状態を確認することができます。
異変があっても、早い段階で気付くことができれば、インプラントの寿命を延ばすことにつながります。
天然の歯以上に「守る」ことを意識しましょう
インプラント治療では、手術が終わって人工歯を装着すればひと安心とお考えの方もいらっしゃいますが、じつは、天然の歯以上に「守る」意識を持つことが大切です。
インプラント周囲炎が重症化して、骨が溶かされてしまうと、自然と元の状態に戻ることはなく、インプラントが脱落してしまった場合も、すぐに再治療を行うことは難しいのが現状です。
そのため、インプラントは、自分の歯と同じように、またはそれ以上に丁寧なケアと定期的なチェックで、健康な状態を維持する必要があります。
インプラントの寿命やメンテナンスに関することは「甲府向町歯科」にご相談ください
インプラントは、適切なメンテナンスを行っていれば15年、20年と長くお使いいただけます。
当院では、お一人おひとりのお口の状態に合わせた「メンテナンス」をご提案します。
インプラントも天然の歯も、「大切に守る」気持ちでメンテナンスに取り組むことで、
お口の健康と快適な暮らしを維持することができます。
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甲府向町歯科 院長 磯部 明夫
