インプラントは高いと諦める前に。少ない本数でしっかり噛める『インプラント入れ歯』の経済的なメリット
「歯を失ってしまったけれど、全部インプラントにするのは予算的に厳しい」 「インプラント1本30〜50万円と聞くと、何本も入れるなんて無理だと思ってしまう」 「結局、安価な入れ歯で我慢するしかないのだろうか……」
甲府向町歯科にご相談に来られる患者さんの多くが、このような「費用の壁」に直面されています。失った歯が多ければ多いほど、従来のインプラント治療(1本ずつ埋入する方法)では、総額が数百万円にのぼることも珍しくありません。
しかし、「しっかり噛めるようになりたい」という願いと「予算を抑えたい」という現実は、決して両立不可能なものではありません。
今回は、少ないインプラント本数で全ての歯を支える、経済的にも優位性のある「インプラントオーバーデンチャー(インプラント入れ歯)」の知られざるメリットについて、専門的な視点から詳しく解説します。

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なぜ「全部インプラント」は高額になるのか?
まず、一般的なインプラント治療の費用構造をおさらいしましょう。 通常、歯を1本失った場合に1本のインプラントを埋める場合、山梨県内の相場でも1本あたり約30万円〜50万円ほどかかります。
もし、上あごや下あごの全ての歯(14本程度)を1本ずつインプラントで補おうとすると、単純計算で400万円〜700万円以上の費用が必要になります。これに加えて、骨が足りない場合の「骨造成(GBR)」などの追加手術が必要になれば、さらに費用は膨らみます。
この金額を見て「自分には縁のない治療だ」と諦めてしまう方が多いのは、無理もありません。
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インプラントオーバーデンチャーが「経済的」な3つの理由
そこで注目されているのが「インプラントオーバーデンチャー」です。これは、総入れ歯を数本のインプラントで固定するハイブリッドな治療法です。
① インプラントの埋入本数を最小限に抑えられる
インプラントオーバーデンチャーの最大の特徴は、「2本〜6本」という少ないインプラントで、あご全体の歯(入れ歯)を支えられる点にあります。 1本ずつ植立する方法に比べ、使用するインプラント体やパーツの数が圧倒的に少ないため、手術費や材料費を大幅に抑えることが可能です。
② 今お使いの入れ歯を「再利用」できる場合がある
もし現在お使いの入れ歯の形や噛み合わせが良好であれば、その入れ歯を加工してインプラントに連結させる装置を取り付けることができるケースもあります。新しく入れ歯を作り直すコストをカットできるため、さらに経済的です。 ※入れ歯の状態によりますので、まずは診査が必要です。
③ 骨造成の手術を回避できる可能性が高い
1本ずつ植立する場合、骨が薄い場所には必ず「骨を作る手術」が必要になります。しかし、インプラントオーバーデンチャーは「骨がしっかり残っている場所」を選んで2〜6本程度埋入すれば良いため、大掛かりな骨造成手術(追加費用)を回避できる確率が高まります。
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「安物買いの銭失い」を防ぐ、長期的なコストパフォーマンス
目先の治療費だけでなく、「寿命」と「メンテナンス」の観点から考えてみましょう。
■従来の入れ歯の「隠れたコスト」
保険診療の入れ歯は安価ですが、数年ごとに作り直しが必要になることが多いです。また、入れ歯が合わずに何度も調整に通う時間や、市販の入れ歯安定剤を買い続ける費用もバカになりません。何より、合わない入れ歯で他の健康な歯やあごの骨を傷めてしまう(痩せさせてしまう)と、将来的に治療の難易度が上がり、さらに高額な治療が必要になるリスクがあります。
■インプラントオーバーデンチャーの資産価値
インプラントオーバーデンチャーは、一度土台をしっかり作ってしまえば、適切なお手入れで長く使い続けることができます。 「しっかり噛めることで全身の健康が維持され、医科の診療費が抑えられる」という研究結果も出ています。まさに、人生の質(QOL)を高めるための投資として非常に効率が良いと言えます。
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費用負担を軽くするための「制度」を賢く活用する
甲府向町歯科では、患者さんの経済的な負担を少しでも軽減できるよう、以下のサポートについても詳しくご説明しています。
■医療費控除の活用
インプラント治療(および自由診療の入れ歯)は、医療費控除の対象となります。 ご本人や家族の1年間の医療費が10万円を超えた場合、確定申告を行うことで所得税の一部が還付され、住民税も減額されます。年収や治療費によりますが、実質的に治療費を1〜2割程度抑えられるケースも多いです。
■歯科ローンの利用
「一度に大きな金額を出すのは難しい」という方のために、分割払いが可能な歯科ローンをご用意しています。月々数千円〜の支払いで、無理なく最新の噛み合わせを手に入れることが可能です。スルガ銀行などの専用ローンを利用することで、月々の負担を抑えつつ、すぐに「噛める生活」をスタートできます。
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デメリットもしっかり理解しましょう
経済的なメリットが大きい治療ですが、あえて「デメリット(コスト面)」もお伝えします。
- 外科手術の費用は必ず発生する:どんなに本数を減らしても、インプラント手術自体の費用は必要です。
- パーツの交換費用:1〜2年ごとに、インプラントと入れ歯を繋ぐ「ゴムパッキン」や「キャップ」の交換(数千円〜1万円程度)が必要です。これは車のタイヤ交換のようなもので、維持力を保つために欠かせません。
入れ歯の再設計が必要になることがある:もともとご使用されていた入れ歯の支えとしてインプラントを埋入した場合、以前よりもしっかり噛めるようになるため、入れ歯が壊れやすくなる可能性があり、その場合には新たに義歯を再設計する必要が生じることがあります。
| 項目 | 保険の総入れ歯 | インプラントオーバーデンチャー | 全部インプラント (固定式) |
| 噛む力 | 天然歯の約20〜30%(柔らかいもの中心) | 天然歯の約60〜80%(お肉やタコも噛める) | 天然歯の約90%以上(自分の歯と同じ感覚) |
| 安定感 | 外れやすい・ガタつく | パチッと固定され、外れない | 完全に固定され、動かない |
| 費用(目安) | 数千円〜1万円程度(3割負担) | 約50万〜150万円(本数による) | 約300万〜600万円以上 |
| 耐久性 | 2〜5年(骨が痩せると作り直し) | インプラント体は半永久的(パーツ交換あり) | 半永久的(適切なメンテが必要) |
| 手術の有無 | なし | あり(最小限の2〜4本) | あり(多数の本数が必要) |
| お手入れ | 外して洗浄 | 外して洗浄(隅々まで洗えて衛生的) | 自分の歯と同じようにブラッシング |
| 見た目 | 歯茎の部分が厚くなりやすい | 自然な見た目(上顎を出す設計も可能) | 最も自然で本物の歯に近い |
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甲府向町歯科からのメッセージ
「予算がこれくらいしかないけれど、インプラントはできるだろうか?」 そう思われたら、まずは遠慮なくご相談ください。
私たちは、単に高い治療を売るのが仕事ではありません。20年の経験に基づき、お一人おひとりの予算と理想の生活のバランスを考えた「最善の着地点」を見つけるお手伝いをします。
甲府向町歯科では、CT診断に基づいた正確なお見積りを事前に提示し、納得いただいてから治療を開始します。
「インプラントは高いから」と諦めてしまう前に、まずは最新の「少ない本数で済む方法」について詳しく聞いてみませんか?
山梨県甲府市向町290-3
JR中央本線「酒折駅」より車で7分、「石和温泉駅」より車で10分
和戸通り、向町二交差点近く
Honda Cars山梨和戸店さん向かい
甲府向町歯科 院長 磯部 明夫
