歯ぎしりへの対応ってどうすればよいの？（ナイトガード、日常生活指導）
歯ぎしりは、ご自身で気づくことが難しいとされており、ご家族などほかの方から「歯ぎしりをしていたよ」といわれて初めて気づく方もいらっしゃいます。
ただ、歯ぎしりを指摘されたからといっても、そのままにしている方がほとんどではないでしょうか。
歯ぎしりをしていることに気づいた方は、歯科の受診をお勧めします。
「歯ぎしりって治療して治るの？」と思われるかもしれませんが、歯科の治療では、歯ぎしりを治すことが目的ではありません。
歯ぎしりは放置することで、歯だけではなく、身体全体に悪影響を与える恐れがあります。
歯科では、歯ぎしりによって引き起こされる、さまざまな症状を緩和することをめざしています。
歯ぎしりとは
寝ている間や無意識のうちに、歯を擦り合わせたりかみ合わせたりすることを歯ぎしりといいます。
歯ぎしりには3つの種類があります。
1.グライディングタイプ
上下の歯を、臼（うす）のようにすり合わせている歯ぎしりです。
「ギリギリ」といった音が鳴ります。
無意識で動かしている方がほとんどです。
2.タッピングタイプ
上下の歯をカチカチと、ぶつけ合う動きをする歯ぎしりです。
下顎を上下に動かします。
強い力でぶつける場合もありますし、弱く当てる場合までいろいろなタイプがあります。
3.クレンチングタイプ
上下の歯を、静かに強くかみしめるのがこのタイプです。
日常生活やスポーツのときなどで、歯を食いしばることが習慣になっている方に多い歯ぎしりです。
寝ている間に無意識に噛みしめている方もいらっしゃいます。
マウスピース「ナイトガード」を使った治療とは
歯科での歯ぎしりの治療では、「ナイトガード」といわれるマウスピースを使って治療を行います。
歯ぎしりをしていると、歯や歯ぐき、顎の関節などにご自身の体重以上の強い力がかかります。
その負担を分散させて軽減するために、マウスピースを装着するのです。
「ナイトガード」の製作は、保険が適用されるため、費用面での負担を抑えることも可能です。
マウスピースは、オーダーメイドでご自身の歯にフィットするものを製作します。
マウスピースを装着することで、歯と歯ががっちり噛みこむことで生じる過剰な筋力（咬合力）の抑制を期待するとともに、歯や詰め物・被せ物が欠けたり割れたりするリスクを抑えることができると考えられます。。
また、歯ぎしりや非常に強い力がかかるため、マウスピースは時間がたつにつれ変形してしまう恐れがあります。
修理も可能ですが、大きな変形や、穴があいた場合などは、新しく作り直すことをおすすめします。
定期的に歯科に通院し、マウスピースに気づかないような穴があいていないかなどをチェックしましょう。
歯ぎしりを改善するための日常生活
歯ぎしりをなぜするのかは、はっきりとはわかっていません。
歯ぎしりの原因として考えられるのは、ストレスや歯並びなどです。
そのため、リラックスして、しっかり熟睡することで、歯ぎしりを改善できる可能性があります。
歯ぎしりを改善するための日常生活として、以下のことに気をつけてみましょう。
・普段から意識する
歯ぎしり（クレンチング）は、集中しているときや夢中になっているときにしていることがあります。
ご自身でも普段から歯ぎしりをしていないか意識するようにしましょう。
時間を決めてリラックスする時間を決め、肩やお顔の筋肉をマッサージしたりすとれっちするなどの対応もおすすめです。
・喫煙・飲酒を控える
眠る前は、タバコやお酒を控えるようにしましょう。
コーヒーなどのカフェインを摂取することも避けてください。
これらは熟睡を妨げ、歯ぎしりを誘発するといわれています。
・寝る姿勢を整える
ご自身に合った枕を使用し、うつ伏せや横向きで寝ることはやめておきましょう。
上を向いて、鼻での深い呼吸が自然にできる姿勢がおすすめです。
・ゆっくり眠れるように適度に体を動かす
ストレスが歯ぎしりの原因になっているケースも考えられるため、ゆっくり熟睡することが大切です。
一般的に眠りが浅いときに歯ぎしりをする傾向があるため、適度に体を動かすなどして、しっかり眠れるように心がけましょう。
・寝る前にトレーニングを行ってリラックスする
寝る前に身体の力を抜いてリラックスするトレーニングを行うこともおすすめです。
- 強く噛みしめてから、顎の力を一気に抜く
- 息を吸いながら大きな口を開けて、一気に脱力して息を吐く
- 肩から順番に、胸、お腹、太ももと順番に力を入れて、ゆっくり力を抜く
また、寝る前１時間前ほどは明日のスケジュールを確認しないで済むようにするなど、スムーズに眠りにつけるようにできるとよいとされています。
歯ぎしりを緩和させたい方は甲府向町歯科までご相談ください
歯ぎしりを緩和させたい方は、歯科で行うナイトガードをお試しください。
JR中央本線の「酒折駅」が最寄り駅の甲府市の歯医者「甲府向町歯科」では、歯ぎしりの症状を軽減させるために、ナイトガードというマウスピースを使った治療を行っています。
歯や歯ぐき、顎にかかる力を軽減し、症状を和らげる効果が期待できますので、歯ぎしりをされている方は、当院までお気軽にご相談ください。
当院では、平日19時、土曜も17時まで診療しています。
24時間受け付け可能なWEBのオンライン予約もございますので、ご都合のよい時間帯にご予約ください。
※診療時間は2024年3月現在のものです
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甲府向町歯科 院長 磯部 明夫