歯ブラシに寿命はあるの?~使いやすい歯ブラシの選び方と交換時期~
「そういえば、歯ブラシっていつ交換した?」と、ふと考えたことはありませんか?
いつまでも同じ歯ブラシを使用するのは、清掃性が低下するためよくありません。
じつは、歯ブラシはコンタクトなどと同じで適切な交換時期があるのです。
「え!お気に入りだからずっと使用していた」と、びっくりした方は、適切な歯ブラシの交換時期とその理由、選び方を今回の記事で紹介しますので、参考にしてください。
歯ブラシに寿命ってあるの?
結論からいうと、歯ブラシには寿命があります。
歯ブラシの寿命と、交換時期をみてみましょう。
歯ブラシの寿命
歯ブラシの寿命は、1ヶ月くらいです。
短いと感じた方もいるのではないでしょうか。
歯磨きは、朝、昼、夜と3回くらい磨くことを歯科医院ではおすすめしています。
もしくは、間食の後に毎回磨くなど、それより多く磨かれるのは問題ありません。
1日3回を目安に考えると、1ヶ月で90回くらいは歯ブラシを使用することになります。
歯ブラシは消耗品のため、それくらいすると耐久性がなくなり、歯ブラシの毛先が広がってくるのです。
そのため、だいたいの目安として1ヶ月が交換時期と決めておくのがおすすめです。
歯ブラシの交換時期
さて、歯ブラシは1ヶ月が寿命とお話ししましたが、それよりも前に交換時期がくることがあります。
それは、歯ブラシの毛先が広がった場合です。
歯ブラシの毛先が広がると、いくら丁寧に磨いても、むし歯や歯周病の原因になる細菌のかたまり「歯垢(プラーク)」や食べかすは落としきれません。
それどころか、広がった毛先により歯ぐきを傷つける恐れがあります。
そのため、1ヶ月経つ前に歯ブラシの毛先が広がったら、すぐに歯ブラシを交換しましょう。
また、歯ブラシの毛先が広がる理由は、歯磨きの力(ブラッシング圧)が強い、もしくは豪快に大きく歯ブラシを動かしている可能性があります。
適切な歯磨きをするためには、歯科医院で「歯磨き指導」を受けるのがおすすめです。
甲府向町歯科では、歯科衛生士による「歯磨き指導」を行っていますので、歯ブラシがすぐに広がる方や、歯ぐきからよく血がでる方などはお気軽にご相談ください。
寿命が過ぎた歯ブラシを使うとどうなるの?
- ・しっかり歯を磨けなくなる
- ・むし歯や歯周病のリスクが高まる
- ・口臭が強くなる
- ・歯ぐきを傷つけるリスクがある
- ・歯を傷めるリスクがある
- ・雑菌の温床になる
寿命を過ぎた歯ブラシは、清掃力が低下して汚れを上手く掻き出せなくなります。
そうなると、むし歯や歯周病、口臭の原因にもなりかねません。
せっかく時間をかけて歯磨きをしても、汚れを落とすことができなければ、意味がありませんよね。
そればかりか、歯ぐきや歯を傷めてしまう恐れもあるのです。
理由は、歯ブラシは使用すればするほど、毛先が広がったり、弾力性を失ったりします。
そうなると、汚れをとるため「力を入れて」磨くようになり、歯ぐきから出血を起こしたり、歯が削れたりするのです。
歯がしみるようになった方は、もしかすると歯ブラシや磨き方に原因があるのかもしれません。
また、歯の汚れを取り除く際に、少なからず歯ブラシの毛先にも汚れや細菌が付着します。
そのため、古い歯ブラシは衛生的に考えても、1ヶ月くらいを目安に交換するのがおすすめです。
目には見えませんが、歯ブラシにも細菌が付着している可能性を考えて衛生的に管理しましょう。
交換までの時期は、しっかりと歯ブラシを洗ってから乾燥させて保管するのがおすすめです。
使いやすい歯ブラシの選び方とは?
使いやすい歯ブラシは、目的や年齢によって異なります。
【歯周病予防】
歯ブラシはやわらかめ〜普通で、毛先の細めのものを選びましょう。
理由は、歯と歯ぐきの間に歯ブラシの毛先が入りやすくするためです。ただし、毛先の細い歯ブラシはブラッシングの難易度が比較的高い(歯ぐきを傷つけやすい)ので、歯科医院で使い方をしっかり習ってから使用するするのがおすすめです。
【むし歯予防】
歯ブラシは、普通〜硬めで、歯ブラシの毛先は小さめを選びましょう。
むし歯になりやすい歯と歯のかみ合う面は、毛先が硬い方が磨きやすいからです。
また、奥歯まで届きやすいように、歯ブラシの大きさも考えることが大切です。
【子どもの歯ブラシ】
歯ブラシをしっかり持つことが難しいため、歯ブラシを持つ部分(柄)が握りやすい形のものがおすすめです。
ストレートのタイプは、動かしにくいことがあります。
また、毛先は短めで、硬いものを選び、むし歯予防を中心に磨きましょう。
【大人の歯ブラシ】
子どもの歯ブラシよりも、毛先は長めで、目的に応じて歯ブラシの硬さを選択しましょう。
【シニアの歯ブラシ】
歯ブラシを握る力が弱い方は、歯ブラシの柄が太いものがおすすめです。
また、年齢を増すにつれて、歯周病のリスクが高まることがわかっています。
歯周病は、歯を失う原因の第1位のため、シニアの方は歯周病の予防ケアができる歯ブラシを中心に選択しましょう。
(出典:厚生労働省_歯の喪失の原因[https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-04-002.html] より)
歯ブラシは1ヶ月に1回交換して予防ケアをしよう!
歯ブラシの交換時期は、
- ・1ヶ月に1回
- ・歯ブラシの毛先が広がった場合
です。
歯ブラシを1ヶ月に1回も交換するのはもったいない!と思われる方もいるかもしれませんが、適切な歯ブラシで清掃することでむし歯や歯周病の予防につながります。
そうなれば、治療費を抑えられ、大切なご自身の歯を守ることができるのです。
今回は、交換時期や歯ブラシの選び方を紹介しましたが、ぴったりの歯ブラシや磨き方を知りたい方は、甲府向町歯科へご相談ください。
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午後診療時間:15:00〜19:00
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甲府向町歯科 院長 磯部 明夫