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入れ歯とブリッジの違いとは|甲府向町歯科|入れ歯・インプラント相談受付中

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入れ歯とブリッジの違いとは

むし歯や歯周病などが理由で歯を失ってしまった時は、抜けたままにせず、人工歯で補う治療を行います。一般的には、「入れ歯」と「ブリッジ」、どちらかの方法を提示されることが多いでしょう。どのような違いがあるかを事前に知っておくと、ご自身に適した治療法を選びやすいですよね。

入れ歯とブリッジについて、それぞれの特徴を比較しながらご紹介します。

歯の模型の写真

入れ歯治療の特徴

入れ歯は、両隣の歯や歯ぐきに金属製のバネをかけて人工歯を取り付ける方法です。

入れ歯の寿命は一般的に3~5年程度とされています。

入れ歯のメリット

●治療費の負担が少ない

保険が適用される治療ですので、費用負担が少なくすみます。通院回数も少なく、とくに問題がなければ部分入れ歯なら、1カ月ほどで治療が終わります。

見た目や機能性にこだわりたい方は、自費診療で使える素材をお選びいただくことも可能です。

●周りの歯にかかる負担が少ない

入れ歯の場合は、バネをかけた歯に多少の負担はかかりますが、歯を削るようなことはありません。ブリッジと比べると、周りの歯への負担は少ない治療といえます。

●取り外しできる

取り外しができますので、清掃性がよいのも特徴です。また、調整しやすいのもメリットの1つです。

入れ歯のデメリット

●硬いものが噛めない

入れ歯はバネで引っかけているだけですので、安定感は少なく、ガタガタしやすい、外れやすいといった特徴があります。噛む力は天然歯の30%程度とされていて、硬いものを噛めない、食事中に外れてしまうといった点が懸念されます。

●お口の中で異物感がある

保険内の治療では、素材にプラスチックレジンを使用します。プラスチックは割れやすいため、ある程度の厚みが必要です。そのため、お口の中で圧迫感や違和感があり、食べにくさやしゃべりにくさを感じる方もいらっしゃいます。

自費診療にはなりますが、金属を使わないものや、薄くフィットしやすいものなどを選ぶことで、違和感の少ない入れ歯を作ることが可能です。

●目立ちやすい

お口を開けた時に、金属製のバネが目立ってしまうのを気にされる方が多いです。

また、プラスチックレジンは、水分を吸収するため、変色がおこりやすいといった特徴もあります。

●あごや身体全体へ及ぼす影響

入れ歯が合わず、噛み合わせが整っていない状態が続くと、あごへの負担がかかり、顎関節症になることがあります。その他にも、金属製のバネが将来的に金属アレルギーを発症し、身体全体に悪い影響をもたらすことも考えられます。

●お手入れがたいへん

毎食後取り外してお手入れしていただく必要があります。お手入れが十分にされていないと、まわりの歯がむし歯や歯周病にかかりやすくなり、口臭悪化の原因にもなります。毎日のことですので、お手入れを負担に感じる方も少なくありません。

ブリッジ治療の特徴

ブリッジは抜けた部分の両サイドの歯を土台にして橋のように人工歯を被せる方法で、固定されるため取り外しはできません。両サイドの歯がしっかりとしていることが、治療条件となります。

お口の状態にもよりますが、7年程度は持つとされています。

ブリッジのメリット

●しっかり噛める

ブリッジは、しっかり固定されますので、安定感があり、がたつく心配がありません。天然歯の50~60%程度まで噛む力が回復するとされています。噛む機能を優先に考えると、ブリッジ治療が適しているといえるでしょう。

●自然な見た目

ブリッジは、見た目の違和感が少なく、歯ぐきが健康であれば、ブリッジをしていることに気付かれないほど馴染みます。自費診療になりますが、セラミックなどの素材をお選びいただくと、より自然で美しい見た目を手に入れることができます。

●保険が適用される

入れ歯同様に保険が適用される治療です。歯を削る分、入れ歯治療よりは通院回数が多くなりますが、1~2カ月で治療を終えることができます。

ブリッジのデメリット

●健康な歯を削る必要がある

ブリッジの最大のデメリットが、土台となる両サイドの歯を削ることです。安定した土台を作るために、ある程度の量を削る必要があります。歯は一度削ると元に戻ることはありません。

健康であった歯を削ることで、寿命を縮めてしまう可能性をご理解いただく必要があります。

●むし歯や歯周病になりやすい

ブリッジは固定されていますので取り外してお手入れする必要はありません。削った歯と土台の間にできたすき間に汚れがたまりやすくなっていますので、丁寧に磨くことを心がけましょう。

支える歯が弱ったりむし歯になったりすると、治療をやり直す必要がでてきます。

長持ちさせるためには、お口の中を清潔に保ち、定期的なメンテナンスをうけることが重要です。

●あごの骨への影響

歯がない部分の骨は刺激を受けることがないため、少しずつ吸収され、痩せていきます。痩せていくことで、周りの骨にも負担がかかり、周りの歯が抜けてしまうことにもなりかねません。


入れ歯とブリッジ、それぞれの特徴について説明しました。

保険が適用され、治療にかかる期間も短く済むのは共通する特徴です。どちらも、外科的な処置をしないので、糖尿病や高血圧など持病がある方でも受けていただける治療です。

歯の状態によっては、ご希望の治療が適用されないこともあります。見た目の美しさだけではなく、噛み合わせや周りの歯への影響も考慮し、適した治療法を一緒に考えましょう。

治療費・医療費控除についてはこちらもご覧ください。


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甲府向町歯科 院長 磯部 明夫

投稿日:2021年12月15日