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噛むと銀歯が痛い時の原因

銀歯とは、保険診療で使用する銀合金(金銀パラジウム合金)を用いた被せ物です。

むし歯により、大きく歯の頭の部分(歯冠)を失った歯や神経までむし歯菌に感染した歯などは、修復する部分が大きいため、「噛む機能」を回復できるように、歯を全体的に覆う形の銀歯を使用します。

しかし、せっかく銀歯を装着したのに、「噛むと銀歯が痛い」「冷たいものがしみる」と感じる方も少なくありません。

今回は、噛むと銀歯が痛い理由を「治療したばかりの銀歯」と「過去に治療した銀歯」に分けてお話いたします。

歯が痛くて頬に手を当てる主婦の写真

噛むと銀歯が痛む原因2つ【治療したばかりの銀歯】

治療したばかりの銀歯は、痛むことがあります。むし歯の症状や程度によりますが、時間とともに痛みはなくなります。

主に、2つの原因が挙げられます。

1.神経が治療により敏感な状態

むし歯治療は、高速に回転する機器の使用や薬剤を塗布します。そのため、治療の刺激が歯の神経に伝わり、一時的に歯が痛むことがあるのです。歯の神経に近いむし歯ほど、ダイレクトに刺激が伝わるので、むし歯の範囲が広い場合の治療の後は、特に痛みが強くなる可能性があります。

ただし、神経が敏感になっているだけですので、数日で症状はおさまることがほとんどです。

2.銀歯は温度を伝達しやすい

銀歯は、金属が使用されているため、食べものや飲みものの温度を伝えやすく熱伝導率が高いのが特徴です。そのため、冷たいもの、熱いものを口にすると、痛みを感じることがあります。症状のほとんどが、1週間程度で緩和しますが、症状が回復しないようであれば、歯科医師にご相談ください。

噛むと銀歯が痛む原因5つ【過去に治療した銀歯】

過去に治療した銀歯が痛むようになった場合は、さまざまな原因が考えられます。この場合は、歯科を早めに受診しましょう。

1.むし歯

「銀歯をしているからむし歯にならない」と思ってはいませんか?

実は、むし歯の治療をして銀歯にした歯は、むし歯に再度かかる場合があります。

長期間、同じ銀歯を使用していると、銀歯がすり減ったり、欠けたり、銀歯の接着剤が劣化したりすることがあります。すると、歯と銀歯の間や銀歯にできた亀裂のほんのわずかなすき間から、むし歯菌が侵入してむし歯にかかるリスクが高くなるのです。むし歯になると、再治療が必要になります。

「ズキズキする痛み」や「ものを噛むと痛い」場合は、早めに歯科医院に相談しましょう。銀歯は経年劣化がありますが、自由診療で取り扱うセラミック(陶材)の被せ物は、経年劣化によるすり減りが少ないので再治療の際に説明させていただくことがあります。

セラミックの被せ物の中で、強度がもっとも高いジルコニアセラミックを使用すれば、少々の力で被せ物が欠けるリスクは低いため、治療の候補にしてみてください。

2.歯周病

銀歯が痛い気がしても、じつはその周囲の歯ぐきがトラブルを起こしている可能性があります。歯ぐきのトラブルの多くは、銀歯と歯の間に段差ができ、歯垢(プラーク)がたまりやすくなり引き起こされる、歯周病です。

「歯ぐきが腫れている」、「歯がグラグラする」方は、歯周病による痛みの可能性があります。

歯周病の再発リスクを少しでも低くするために、歯垢が付きにくい素材である、オールセラミック(セラミック100%)の被せ物(自由診療)で治療を行うのがおすすめです。

3.歯根破折(しこんはせつ)

銀歯をしている歯の根っこにひびが入ったり、割れたりする「歯根破折」を起こすと強い痛みがでます。特に、むし歯の細菌感染により神経を取る治療(根管治療)を行った歯は、栄養や水分が行きわたらなくなるため、割れやすいです。歯根破折を起こすと、歯を保存するのが難しくなり、抜歯のリスクが高くなります。

「激しい痛み」や「歯ぐきから膿がでている」、「歯ぐきにできものがある」などの症状があれば、すみやかに歯科医院を受診しましょう。

4.歯ぎしりや食いしばり

歯ぎしりや食いしばりをしている習慣があると、歯の根っこに過度な負担がかかります。その結果、歯のすり減りや欠け、割れが起こり、痛みが生じることがあります。歯質が崩壊した部分を歯科用のプラスチックで補ったり、銀歯を製作したりする必要があるのですが、歯ぎしりや食いしばりがある限り、根本的に改善しません。

「歯がしみる」、「歯ぐきが腫れる」などの症状や「噛みしめて力をいれるスポーツをしている」、「歯ぎしりを家族に指摘された」などの経験がある方は、歯科医院で歯ぎしりや食いしばりの改善方法を相談しましょう。

5.神経が弱っている

当院では、歯をもろくしないために、神経をできるだけ残した状態で歯を保存する治療に努めています。理由は、歯に栄養や水分を行きわたらせて、歯を少しでも長く残しておくためです。

しかし、むし歯が歯の根っこにある神経の近くまで進行している場合は、歯がかなりダメージを負っている状態です。神経を残した状態で銀歯を装着した歯に、痛みを感じるのであれば、神経に炎症を起こしている可能性があります。

「強い痛みがある」、「何もしていなくてもズキズキ痛む」症状があれば、炎症や痛みを取り除くために、歯の神経を取る治療(抜髄)をします。その後、被せ物を製作、装着して治療は完了です。

6.ガルバニー電流

歯科治療では様々な金属が使われています。銀歯と金歯など、隣り合った歯に異なる種類の金属が入っていると、唾液を介して微弱な電流を生じます。これは、いわゆる電池と同じ仕組みで、ガルバニー電流といわれています。この現象により、歯の違和感(痛み)、(金属のような)変な味がする、といったことが感じられることがあります。

口の中に異なる種類の金属が入っていて、歯の痛み、症状がある場合には、同じ種類の金属に統一する、理想的には、セラミックやプラスチック(レジン)といった金属以外に置き換えるといった対応をすると症状が改善することがあります。

痛みがある場合は自己判断せずに早めに受診しましょう

銀歯を装着した後に、痛みがある場合は、「治療後すぐの銀歯」もしくは「過去に治療した銀歯」かで、原因は大きく変わります。

ただし、治療後すぐの銀歯であっても、なんらかの原因で、歯の内部にむし歯菌が入りこんでしまい、むし歯が再発することがあります。「一時的な痛みだから大丈夫」と自己判断せずに、銀歯に痛みがある場合は、早めに歯科医院に相談しましょう。

また、銀歯は長年、使用していると、「歯ぐきが黒くなる(メタルタトゥー)」、「金属アレルギーを引き起こす」可能性があります。どちらも原因は、銀歯に含まれる金属が徐々に溶けだすことによるものです。痛みだけではなく、このようなお悩みがある方には、メタルフリーのセラミックの被せ物による治療をご提案しております。

当院での虫歯治療についてはこちらもご覧ください。


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甲府向町歯科 院長 磯部 明夫

投稿日:2022年12月12日