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花粉症で歯が痛くなる原因

花粉症の季節になると、上の奥歯に痛みを感じたり、しみたりする症状で、歯科医院にご来院される方が増えることがあります。

ただ、診察してみると、むし歯や歯周病など歯が原因の痛みではなく、花粉症の影響で歯に痛みが生じているという方が多くいらっしゃいます。

「花粉症で歯が痛くなるの?」と思われるかもしれませんが、花粉症と歯の痛みには関係がある場合があります。

そこで今回は、花粉症で歯が痛くなる原因を説明しましょう。

花粉症の写真

花粉症の時期の歯の痛みは副鼻腔炎の症状かもしれません

花粉症とは、スギやヒノキなどの植物の花粉が飛ぶ季節になると、くしゃみや鼻水、鼻づまりなどの症状があらわれるアレルギー症状のことです。

ほかにも目のかゆみや充血、熱っぽさなど、さまざまな症状を引き起こすことも。

花粉症の約7割はスギ花粉が原因だと推察されており、花粉が飛び始める1月ごろから症状が出始め、2月から4月までがピークです。

ただ、花粉が落ち着く6月ごろまで、いつまでも症状が続くという方もいらっしゃいます。

日本人の4人にひとりは花粉症であるといわれ、つらい症状にお悩みの方は多いのです。
(参考[https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000077514.pdf]:厚生労働省 「花粉症 的確な花粉症の治療のために」)

そのような花粉症の症状のひとつである「副鼻腔炎(ふくびくうえん)」が原因で、歯が痛くなることがあります。

「副鼻腔」というのは、鼻の周りにある空洞で、ちょうど上の奥歯の上あたりに位置しています。

花粉症のアレルギーがきっかけで鼻の粘膜が腫れ、黄色いドロドロの鼻水が出て、鼻と副鼻腔をつないでいる通り道をふさいでしまうのです。

そのため、鼻水に含まれる細菌が副鼻腔にたまり、炎症を起こします。

この炎症が上の奥歯を圧迫することで、「歯が痛い」と感じるのです。

副鼻腔炎の症状とは?

副鼻腔炎は、歯の痛みのほかにもさまざまな症状を引き起こします。

以下のような症状があれば副鼻腔炎かもしれません。

  • ・なかなか治らない鼻づまり
  • ・鼻水が透明ではなく色がついている
  • ・においがわかりにくい
  • ・口が臭くなる
  • ・目の奥や頬周辺が痛い
  • ・頭が重く頭痛がする
  • ・ジャンプなど頭を動かすと痛みがある

副鼻腔炎で感じる歯の痛みとは?

副鼻腔炎で感じる歯の痛みには下記のような特徴があります。

・痛みが長く続くことが多い

むし歯や歯周病は、冷たいものや熱いものでしみることが多いのですが、副鼻腔炎の場合は、歯の神経が圧迫されるため、じっとしていても痛みを感じ、それが数日続きます。

・2~3本の歯が痛む

「この歯が痛い」というよりは「このあたりの歯が痛い」という感じ方をするケースが多くあります。

特定の歯が痛くなるのではなく、副鼻腔に近い歯に痛みが出るからです。

・右と左、どちらかに痛みがあらわれることが多い

副鼻腔炎は左右どちらも発症しますが、どちらか一方に症状が出るケースがほとんどです。

・歯が浮いた感覚がある

副鼻腔炎で歯の根に圧力がかかっているため、歯が押し出されて浮いたように感じます。

花粉症の方はお口の乾燥にも気を付けましょう

花粉症で鼻水が止まらず、鼻がつまってしまうと、鼻で息ができなくなってしまいますよね。

そのため、口呼吸になってしまう方もいらっしゃるでしょう。

ただ、口呼吸はお口の乾燥につながります。

お口の乾燥は、むし歯や歯周病のリスクを高めたり、口臭の原因になったりする可能性があるため、注意が必要です。

唾液には歯についた汚れを洗い流すはたらきがあります。

また、唾液が減ると口内の細菌が増えてしまい口臭がひどくなります。

さらに、口呼吸は感染症にかかりやすくなる恐れも。

鼻呼吸は、鼻毛というフィルターを通じて呼吸をすることで、適度な温度や湿度が保たれ、ウイルスや細菌を遮断してくれるのです。

それに対して、口で呼吸をしていると冷たい空気が直接のどを通過します。

ウイルスや細菌もそのまま体内に入り込んでしまうので、感染症にかかりやすくなるのです。

花粉症で口呼吸になっている方は、意識して水分をとるようにし、お口の中を乾燥させないように気をつけましょう。

歯科医院でむし歯か副鼻腔炎の診断を行います

歯の痛みでお悩みの場合、「副鼻腔炎かも?」と思われる方も、お気軽に当院までご相談ください。

歯科医院で行うレントゲンやCT検査などで、患者様の症状が「歯」が原因によるものなのか、「花粉症」が原因の「副鼻腔炎」によるものなのかを診断します。

歯に原因ではない副鼻腔炎の場合は、抗生物質を服用する治療を行いますので、耳鼻咽喉科を受診されることをおすすめします。

また、これをきっかけに歯医者でお口のチェックを行ってみましょう。

ご自身では気づかれなかったむし歯や歯周病を、早めに見つけることができるかもしれません。

定期的に歯医者を受診して予防・クリーニングを行い、健康なお口を維持できるようにしましょう。

当院での虫歯治療についてはこちらもご覧ください。


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甲府向町歯科 院長 磯部 明夫

投稿日:2023年5月8日